Ubuntu Linux 11.4 いれてみた感想
うぶんつ君はすでに我が家のサーバで毎日堂々活躍中。
なんとなく必要に迫られるような気がしてノートPCに新しいUbuntuをインストールしようなどと思っていると、そういえば今月は4月で11.4がでてるんじゃないかと思い立ち、いざサイトを見てみると日本語Remixでてねぇじゃねーか的なちょっとした失望感(注:日本語チームは全然悪くない)を感じてしまったものの新しいGNOMEデスクトップがどうなっているのかやはり気になってしまって本家からCDイメージを落としていつの間にかこのWin7をデュアルブートにしてしまっていた。
以下はそんな感じで手に入れたUbuntu最新版の雑感などを。
System(300MB) | Cドライブ | HP_RECOVERY | HP_TOOLS
のでHP_TOOLSには消えてもらい、ついでにHP_RECOVERYに縮んでもらって10GBを確保。ここにUbuntuを入れた。
HP_TOOLSを消すといくつかのユーティリティ(BIOS関連など)がインストールできなくなるようなので注意。
- インストーラは完全日本語。あれ?後に日本語Remixは結局無くてもなんとかなることに気づく。日本語圏向け追加レポジトリについては日本チームのHP参照
- 入力中にファイルをコピーしてくれるところとか、機能紹介があるのはVeryGood
- インストール後、一応WindowsをデフォルトOSにするためStartUP-ManagerパッケージをインストールしてGUIでGRUBを設定。しかし反映されない。手動でgrub-updateしたらうまくいった。
このデスクトップはなかなか面白い。ただここはあえて煮え切らない点を挙げようと思う。
- スクロールバーが操作しづらい。クリック数が増えがちになる。ただ見た目は好きだ。
- ランチャで同じアプリを複数起動できない。ホームフォルダ2つ開くとかはランチャを使えない
- ランチャ自体が不安定。Firefoxを全画面化しているのにメニューがDVDプレイヤーのままだったりする(再現性なし)
- 上記の状態だとウィンドウが最小化できなくて困る
- ワークスペースの切り替えがやや煩雑
- ワークスペースの切り替えの時に一部のウィンドウがひとつのワークスペースにだけドラッグしていっても表示されない場合があった(再現性なし)
- ワークスペースの切り替え画面でメニューバーを使おうとしても展開しない
あとはこれはGNOMEに入るのかはわからないのだが
- ファイルの多いフォルダを一覧表示したとき右クリックからフォルダを生成できない
- ファイルを日時で検索する方法がわからない(Win7と比較)
- ロケーションバーはどうやって出すの?簡単にアドレスコピペしたい
- ディスクのフォーマットをどこからすればよいのかわからない。場所バーで右クリックがいい
- 場所「コンピュータ」の開き方がわからなかった。これは場所バーにもおいて欲しい
他にも全体的に煮え切らない点がたくさん
- 半角/全角キーが確定ではなく全消去でしょっちゅうやらかす(iBus)
- 画面を閉じてスリープに入るのは良いが電源ボタンをおしてもデスクトップが帰ってこない。真っ黒のまま。Ctrl+Alt+F1-7すると正常。でもデスクトップは黒のまま適当に操作して、メモを残すとなぜか復帰できる。これは致命的なので要望した方がいいだろうか?
- システムモニターはCtrl+Alt+Delで開いて欲しい
- システムモニターの「開いているファイルウィンドウ」が固まってどうしようもなくなった
- Bansheeメディアプレイヤーでトラック情報を編集中に実ファイルを移動すると固まる
- このアプリケーションを翻訳する...からどうやって翻訳に入るのか謎
- 問題点を報告する...が時間かかりまくりな上にSSLの生エラーがでて報告できぬ
- 壊れた(不良セクタのある)CDをいれるとほぼ全体が固まる。これはWinXPでもそうだった。
こうしてWindows 7の品質の高さを再認識しました。
さすがM$帝国・・・
とはいえ数年前のレベルからかなりの進歩を遂げていることも確かです。
Ubuntuの登場でLinuxは実用レベルに達しました。
Windowsの先を行っている分野もあります。
オープンな取り組みに貢献していくことで、細かい点も詰めて改善していける。
Ubuntuは、すでに良いOSだと思いますし、これからの進化も期待が持てます。
僕は、気に入りました。